
東京都現代美術館「ジブリの絵職人 男鹿和雄展−トトロの森を描いた人。」を見に行ってきました。
スタジオジブリの映画作品の背景の大部分を手がける男鹿和雄さんの作品展です。
1部が作品の展示、2部が男鹿さんの製作現場と製作プロセスの紹介+αという構成。
作品はおなじみのトトロや豚〜千と千尋・ゲドなど、最終的な完成物が中心ですが、ものによっては、監督からの指示書・下書き〜美術ポートレート・完成と、一連の作業の流れが見える作品もあります。
アニメの背景っていうのは普通の美術品と違って、背景以外の分は分業だったり、短期間の間に多くの絵をこなさなくてはいけなかったり、絵以外の要素がからんでできあがるもんで、ただパッと見には「スッゲーキレイ!だけどちょっと物足りない」な感じなのですけど、圧倒的なデッサン力と知識・取材に後押しされた構図、情報量と質、スルー力(!)はサスガと言うしかない!!という感じ。
特にトトロやぽんぽこなどの森とその周辺の描写は、男鹿さんの十八番でもありますが、ホントに見事。木の種類や生え方とか生物学者?みたいなリアルさがあります。
僕の言う「スルー力」ってのは、こだわるところはこだわるけど、書かなくてよい部分は徹底して簡略化、でも、ちゃんとそう見えるように描ける!チカラが素晴らしいって意味です。ホント、すごいです。
この辺、自分にも旨く取り入れられれば、人生もっとよくなりそうなスルー力がここにあります(笑。
ということで、10月1日までと期間もあまりありませんが、見に行かれる方がいましたら、げばら的な見所を書いときますので参考にして頂ければ・・・(ただし、この見方で損した…って人が居ても一切責任追いません・おいおい)。
- 色の面を活かした立体の表現にやっぱデッサンって大事だよなぁと実感せよ。
- ホワイトを活かした光の表現に刮目せよ。
- 庭園など花の群生している表現は要チェック。
- 実は、作品の展示よりも第2部の仕事場や製作フローの方が面白い。
ではでは。
あ、ひとつだけ!男鹿和雄展のカリグラフィーを鈴木プロデューサーが書かれているのですけど、今回の企画展のイメージとあんまりあってないね…男鹿さんの良さを殺してしまった文字だなぁと、それだけきになった。